2011年12月10日 (土)

あの人は
朝靄の中で忽然と消えた

暗闇の中で
会話は冷たかった
開きかけたドアは
近づくと閉じてしまった

栄光のためじゃなかった
僕はただ僕になるために
死なないために
落ちないために
許されるために
走っていた
そして願わくばあなたにいつか会えるために
抱きしめてもらうことなどもう望まなかった

世界に負けて
悔しかったけれど
勝っても一人ぼっちなら
生きた意味などなかった

重い氷と共に生み落とされ
抱えきれなくてあなたに投げた
そんなものが愛だと思っていた

僕の疑念が、哀しみが、孤独が
太陽の光のもとで
溶けていきますように

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