あの人は
朝靄の中で忽然と消えた
暗闇の中で
会話は冷たかった
開きかけたドアは
近づくと閉じてしまった
栄光のためじゃなかった
僕はただ僕になるために
死なないために
落ちないために
許されるために
走っていた
そして願わくばあなたにいつか会えるために
抱きしめてもらうことなどもう望まなかった
世界に負けて
悔しかったけれど
勝っても一人ぼっちなら
生きた意味などなかった
重い氷と共に生み落とされ
抱えきれなくてあなたに投げた
そんなものが愛だと思っていた
僕の疑念が、哀しみが、孤独が
太陽の光のもとで
溶けていきますように
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